コンピュータのハードウェアと符号

共通科目情報処理(講義)、国際総合学類対象、1996年12月11日

                                       電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

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■復習

情報扱い方の種類(広義の情報処理)

■ディジタル・コンピュータ

⇔アナログ・コンピュータ。

コンピュータとは、ビット列を入力し、ビット列を出力する機械である。 入力。出力。

ビット(bit)とは、2つの状態のどちらかを表す情報の単位です。 2つの状態を、普通は、0と1で表します。

コンピュータの内部には、次のようなビットに対する演算を行う回路が含まれ ています。

この3つの演算さえあれば、どんな計算でも可能であることが知られています。

1ビットでは、0か1の2つのことしか区別できません。2つだけでは、文字 や数を表わすのに不足するので、普通は、複数のビットをまとめて使うことに なります。現在の多くのコンピュータでは、複数のビットをまとめる場合、最 小の単位として8ビットを単位として1バイト(byte)よ呼んで使っています。 1バイト(8ビット)では、2の8乗、つまり、256種類のものを区別する ことができます。32ビットのコンピュータとは、一度に32ビットずつ計算 をすることができるコンピュータです。

2進数を表現するのには、0と1だけで十分です。しかし、直接2進数を書く と、長くなりすぎるので、代りに16進数が使われます。16進数では、0〜 9、A〜Fで数を表現します。次の表は、2進数で 01000000 から01010000が 16 進数では、40 から 50 に相当することを表わしています。

----------------------------------------------------------------------
2進	 16進	10進
----------------------------------------------------------------------
01000000 40	64
01000001 41     65
01000010 42	66
01000011 43	67
01000100 44	68
01000101 45	69
01000110 46	70
01000111 46	71
01001000 48	72
01001001 49	73
01001010 4A	74
01001011 4B	75
01001100 4C	76
01001101 4D	77
01001110 4E	78
01001111 4F	79
01010000 50	80
----------------------------------------------------------------------

算盤。

コンピュータは、ビットパタンを入力してビットパタンを出力するもの。ビッ トパタンに変えられるものなら、何でもできる。でも、得意・不得意はある。 得意なのは、数と文字。最近は、音。図形。静止画像。動画像も。

■構成要素

コンピュータの内部

◆メモリ

メモリには、番地が付いている。

メモリには、2種類ある。

◆CPU

CPU には、数が少ないが、高速なメモリ(レジスタ)が入っている。

機械語のプログラムとデータがメモリに入っている。CPUは、PC (Program Counter)が差しているメモリの内容を読みだし、それを「機械語」として解釈 し、実行する。場合によっては、メモリからデータを読み出したり、メモリに データを書き込んだりする。

  1. 命令の読み込み
  2. 命令の解読
  3. 命令の実行
  4. データの読み込み
  5. データの書き込み
CPU の種類によって、命令の形式やレジスタの構成が違う。 命令セット・アーキテクチャ。

◆利用者インタフェース

人間の意思を符号に変えてコンピュータ送る機器。 (コンピュータにとっては、入力装置) コンピュータの中のビットパタンを人間が理解するための道具。 (コンピュータにとっては、出力装置。)

■符号化

「計算」からビジネス情報処理へ。 チューリング・マシン、λ計算、 IBM(International Business Machines)。

◆数字の符号化

◆文字の符号化

ポケットベル・コード。4649。3341。

配布参考資料:文字コード

◆音の符号化

  1. 音を電圧変化に変える(マイクロホン)
  2. 電圧を数字に変える(A/Dコンバータ)
  3. コンピュータで計算/通信/蓄積する
  4. 数字を電圧変化に変える(D/Aコンバータ)
  5. 電圧を音に変える
標本化と量子化。

染谷-Shannonの定理:サンプリング・レートの半分までの周波数を取り出すこ とができる。 CD品質

電話品質、サンプリング・レート:約8000。 64kbps。

音の保存方法:

◆絵の符号化

True Color。 CLUT(Color Look-Up Table), カラーマップ。

圧縮

■次回

ソフトウェア、オペレーティング・システム、 ファイル。


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Last updated: 1996/12/11 00:42:44
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>