共通科目情報処理(講義)、生物資源学類対象、2000年09月12日
電子・情報工学系
新城 靖
<yas@is.tsukuba.ac.jp>
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http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/shigen-kougi-2000/2000-09-12
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http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo/
コンピュータのモデル
もっと大きい数を扱う時には、複数ビットをまとめてあつかう。 ビットごとに、 20 21 22 23 ... と 重みを変える(2進法)。たとえば、101 だと 22 + 20 == 4 + 1 == 5 を意味する。
m × R e
指数部 e と小数部 m の組で、少数を表す。e, m は整数。R は、2 が使われ ることが多い。(10 が使われることも、16 が使われることもある。)
負の数が必要な時には、プラスかマイナスかを表すために1ビット必要になる。 たとえば、8ビットなら0-255 ではなくて、-128 から +128 まで表すことが できる。
コンピュータは、間違えることがある。
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2進 16進 10進
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0 0 0
1 1 1
10 2 2
11 3 3
100 4 4
101 5 5
110 6 6
111 6 7
1000 8 8
1001 9 9
1010 A 10
1011 B 11
1100 C 12
1101 D 13
1110 E 14
1111 F 15
10000 10 16
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16進数(16進法)では、10進で 10 から 15 の代わりに、アルファベッ
トのA から F を使う。16進数の計算ができる必要はないが、
転記する必要がでてくることがある。
細かい点(画素、ピクセル、pixel)の集合として扱う。次の2つの数で決まる。
「漢」のビットマップによる表現。 この場合、16×16で256ビット必要になる。
画素数の感覚
単位面積あたりの画素数を、解像度という。面積が決まっている場合には、画 素数と解像度が混同されて使われることがある。
色と階調には、次のような種類がある。
色の名前の付け方には、いろいろある。
コンピュータ1画面のデータ量。
1000 ドット x 1000 ドット x 8 ビット == 8,000,000 ビット。
(フロッピ・ディスク1枚分くらい。)
画像は、大きいので、「圧縮」したい。つまり、同じ画像をより小さなデータ 量で表現したい。
画像の表現形式にも、何種類もある。自分が使えるコンピュータで全ての種類 の画像が扱えるわけではない。操作する時には、自分が扱えるかどうかを調べ る必要がある。場合によっては、形式の「変換」をする必要がある。
よく使えれている画像の形式には、次のようなものがある。
A 1 B 2 C 3 ... Z 26モールス符合。
ポケットベル・コード。
コンピュータでよく使われる文字集合と文字の符号化の方法
8ビット符号。 20(16進)から7F(16進)までは、ASCII と同じ。 西ヨーロッパでよく使われている。
参考:
http://www.sandia.gov/sci_compute/iso_symbol.html
漢字1文字を、16ビットで表す。16進で2121から747Eまでの範囲にある。た だし、ただし、半分は空いている。16ビットを、8ビットずつに分ける時に、 それぞれ 21〜7E に入るようになっている。
参考:
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/classes/ipe/nitiniti2-enshu-1996/1996-11-18/kanji-code.html
旺文社漢和辞典より。1986年。ISBN 4-01-077522-X。
残念ながら、漢字コードから漢字が引けない。
逆に文字を符号化してしまうと、個人の性質を出したい時には、問題がある。 たとえば、署名やラブレター。
文字の符号化には、何種類もある。符号化の方法を知らないと「文字化け」を 起こす。
日本語の符号化には次の3つがよく使われる。
人間が言葉で主張することは、次のような方法で数学的に記述することができる。
記号論理学上の表現は、すべて2値論理のブール代数に置き換えることができる。 ( 言葉で記述されたものは、全て数の並びで表すことができる。 数の並びは、ブール代数に置き換えることができる。 )
ブール代数は、すべて電子回路で置き換えることができる。
人間は計算可能か。知能は定義できるのか。言葉で定義してしまうと、計算可 能になる。