ls -l と chmod

共通科目情報処理(講義)、体育専門学群対象、2001年06月14日

                                       電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

このページは、次の URL にあります。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/taiiku-kougi-2001/2001-06-14 /DYHM_OutputFN()
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo/

◆ls -l とファイルの型

サーバで、ファイルの属性を見るには、「% 」の画面(コマンドモード)で ls -l と打つ。
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% ls -l [←]
-rw-------   1 ss00013  faces     352774  4月 20日 2001年 mbox
-rw-------   1 ss00013  faces     352415  4月 20日 2001年 mbox~
drwxr-xr-x   2 ss00013  faces        512  9月 17日 2000年 tmp
drwxr-xr-x   3 ss00013  faces        512  5月  9日  14:13 www
% []
----------------------------------------------------------------------
ls -l の結果で、一番左端の文字をみることでファイルの種類がわかる。
-       ファイル
d       ディレクトリ
l       シンボリック・リンク(別名、ショートカット)

◆ファイルのモード

「-」、「d」、「l」に続く 9文字は、ファイルの属性の1つで、ファイルの許可された操作を表わしている。 UNIXでは、これをファイルの「モード(mode)」という。

rwxrwxrwx の9文字は、次の順番に左から3文字ずつ区切って (rwx,rwx,rwx)解釈する。

rwx は、それぞれ次のような意味でです。
r       内容を読む(read)ことができる
w       内容を書き込む(write)ことができる
x       内容を(プログラムとして)実行する(eXecute)ことができる
        (ファイルの場合)
x       検索すことができる(ディレクトリの場合)
r,w,x が来るべき所に、「-」が来ている時には、その操作が許可されていな いことを意味する。

たとえば、ls -l で見て、-rw-r--r-- というこ とは、次のような意味になる。

ls -l で見て、また、-rw------- とは、次のよ うな意味になる。

◆リンク数、所有者、大きさ、日付

ls -l の表示で、第2カラムの数字は、リンク数と呼ばれていて、ファイル名 の数を表わしている。普通は気にしなくてもよい。

第3カラムは、ファイルの所有者のログイン名( ログインの時に login: に対して打ち込む文字列)。 第4カラムは、ファイルのグループ名()。

第5カラムの文字は、ファイルの大きさ(バイト数)。第6カラム〜第7 カラムは、ファイルが最後に更新された時刻(日付)。第8 カラムは、ファイル名。

◆ファイルのモードの変更(chmod)

ファイルのモード部分を変えるには、chmod というコマンドを使う。
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% chmod モード ファイル名 [←]
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モードの所には、次の数字(8進数)か記号のどちらかを打つ。
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ls -l		数字	記号		用途
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rw-r--r--	644	u=rw,go=r	他の人に見られてもいいファイル
rw-------	600	u=rw,go=	他の人に見られてたくないファイル
rwxr-xr-x	755	u=rwx,go=rx	他の人に見られてもいいディレクトリ
rwx------	700	u=rwx,go=	他の人に見られたくないディレクトリ
rwx--x--x	711	u=rwx,go=r
rwxrwxrwx	777	ugo=rwx
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◆モードのヒント

標準では、モードは、次のようになる。 これは、umask という仕掛けによる。標準では、umask が 022 になっている ので、ファイルは、666-022==644, ディレクトリは、777-022==755 なる。

次のようなファイルは、次のようなモードにする。

ホーム・ディレクトリ~/のモードを 700 に すれば、他の人には自分のファイルは決してみることができなくなる。し かし、それでは WWW のページを作ったとしても、見えなくなる。 WWW ページをつくる時には、 ホーム・ディレクトリは、一番厳しくても 711 にすること。 ~/www 以下のディレクトリも、同様に 711 にする。


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Last updated: 2001/06/14 00:53:39
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>