共通科目情報処理(実習)、日本語・日本文化学類対象、1997年10月06日 電子・情報工学系 新城 靖 <yas@is.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/nitiniti2-enshu-1997//1997-10-06
/mail-lists.html
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo/
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/
電子メールの応用一つとして、メーリング・リスト(mailing list)というも のがあります。これは、一つの宛先に電子メールを送るだけで、リストに登録 されている人全員に電子メールが送られる仕掛けになっています。
メーリング・リストは、ネットワーク・ニュースと似ています。どちらも、1 人が書いたメッセージを大勢の人が見ることになります。次のような点で、メー リング・リストとネットワーク・ニュースは、違います。
ipe.question.nitini-2
というニュース・
グループには、他の班の人も、他の学類の人も顔を出しています。
あまりに流れるメッセージの量が多いメーリング・リストでは、ほとんどの記 事は読み飛ばすしかありません。たとえば、「スタートレック」に関するメー リング・リストでは、1日数千のメッセージが流れたという話を聞いたことが あります。
出入り自由なメーリング・リストもあります。こうなると、もはや「閉じてい る」という性質がかなり緩くなります。
ネットワーク・ニュースと相互接続しているようなメーリング・リストもあり ます。つまり、メーリング・リストに流れたメールがそのままネットワーク・ ニュースの記事として読めたり、逆に、ネットワーク・ニュースの記事がその ままメーリング・リストに流れ込んで来たりするようなものもあります。
メーリング・リストは、ネットワーク・ニュースやWWWページ、紙の雑誌や 本で紹介されています。
http://mlnews.com/jp/
fj.mail.lists
,fj.archives.answers
に投稿さ
れていたものが、WWWページになったものです。1997年09月ごろには、約1200
のメーリング・リストが紹介されています。
http://www.list.ne.jp/mlworld.html
http://www.yahoo.co.jp/
news.lists
,news.answers
Publicly Accessible Mailing Lists
」という
Subject:
の記事を探してください。
メーリング・リストに参加する時には、次のような点に注意して下さい。
一般には、メーリング・リストごとに、「操作方法」は違うものと思ってくだ さい。講義のメーリング・リスト以外のメーリング・リストに参加する時には、 説明をよく読んで、それぞれ指定された方法で操作してください。
この授業の連絡のために、次のようなメーリング・リストを作りました。
nn2-1997-announce@top.is.tsukuba.ac.jp
このメーリング・リストには、あらかじめこの講義の受講者と教官、TAのア
ドレスを登録しておきました。この電子メールのアドレスにメールを送ると、
そのリストに登録されている人全員に同じ内容の電子メールが届けられます。
このメーリング・リストには、大事な情報を流しますので、少なくとも講義が 終わるまで、退会しないで下さい。
もう1つ、メーリング・リストの練習用に、次のメーリング・リストを作りま した。
nn2-1997@top.is.tsukuba.ac.jp
このメーリング・リストには、最初は、誰のアドレスも登録されていません。 各自、自分の電子メールのアドレスをこのメーリング・リストに登録して下さ い。そのためには、次のようなメールを送ってください。これで、自動的にこ のメーリング・リストに登録されます。
---------------------------------------------------------------------- To: nn2-1997-request@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: subscribe subscribe end ----------------------------------------------------------------------成功した場合、majordomo@top.is.tsukuba.ac.jpから返事がきます。
---------------------------------------------------------------------- Date: Mon, 29 Sep 1997 01:02:02 JST To: ss00013@ipe.tsukuba.ac.jp From: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: Welcome to nn2-1997 Reply-To: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp -- Welcome to the nn2-1997 mailing list! If you ever want to remove yourself from this mailing list, you can send mail to "Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp" with the following command in the body of your email message: unsubscribe nn2-1997 ss00013@ipe.tsukuba.ac.jp (Special Student13) Here's the general information for the list you've subscribed to, in case you don't already have it: nn2-1997@top.is.tsukuba.ac.jp 筑波大学共通科目情報処理(実習) 日本語・日本文化学類2班のメーリング・リスト ----------------------------------------------------------------------
nn2-1997-announce@top.is.tsukuba.ac.jp
と
nn2-1997@top.is.tsukuba.ac.jp
は、両方とも
Majordomo
という名前のプログラムで運営されています。
Majordomo
は、電子メールのアドレスを自動的にメーリング・
リストに登録する機能や、メーリング・リストの説明を送り返す機能、過去の
メールを取り出す機能があります。Majordomo
と似たプログラ
ムとしては、listserv
, hml
, nml
,
fml
などがあります。
普通の利用者に送られた電子メールは、コンピュータのファイルとして保存さ れます。それを、利用者は、mnews などのプログラムを利用して読み出すこと ができます。
ところが、Majordomo
では、電子メールをファイルに保存しま
せん。その代わりに、プログラムを実行し、送られてきた電子メールを入力デー
タとして使います。たとえば、次のような電子メールを送ったとします。
---------------------------------------------------------------------- To: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: info nn2-1997 info nn2-1997 end ----------------------------------------------------------------------
すると、次のような電子メールが送り返されてきます。
---------------------------------------------------------------------- To: yas@is.tsukuba.ac.jp From: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: Majordomo results: Re: info nn2-1997 Reply-To: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp -- >>>> info nn2-1997 nn2-1997@top.is.tsukuba.ac.jp 筑波大学共通科目情報処理(実習) 日本語・日本文化2班のメーリング・リスト >>>> end END OF COMMANDS ----------------------------------------------------------------------
つまり、電子メールの本文の部分に Majordomo
に対する命令
(command)を書くと、Majordomo
は、それを実行して結果を返し
ます。info
は、メーリング・リストの説明を要求する命令です。
end
は、命令の終わりを意味します。
Majordomo
では、info
の他に、次のような命令
を使うことができます。
subscribe ML名 [E-Mailアドレス]
ML名-request
という形式にメールを送る時には、省
略可能。E-Mailアドレスは、登録する電子メールのアドレスだが、
普通省略する。省略すると、自動的に From:
のものが使われ
る。
unsubscribe ML名 [E-Mailアドレス]
get ML名 ファイル名
ML名
」というメーリングリスト に関連した、
「ファイル名
」という名前のファイルを送ってもら
う。関連したファイルとは、主に過去に流れたメールをため込んだもの
(archive)である。
index ML名
get
で使うファイルの一覧を調べる。
which [E-Mailアドレス]
who ML名
ML名
」という名前のメーリング・リストに登録さ
れている電子メールのアドレスの一覧を調べる。
info ML名
ML名
」という名前のメーリング・リストの説明を
送ってもらう。
lists
Majordomo
プログラムにあるメーリング・リストの一覧を
調べる。
help
Majordomo
の使い方の説明を送ってもらう。
end
Majordomo
にメールを送り、その使い方の説明を取り寄せ
なさい。
nn2-1997-announce
に登録されてい
る電子メールのアドレスの一覧を調べなさい。