共通科目情報処理(実習)、日本語・日本文化学類対象、1998年10月19日 電子・情報工学系 新城 靖 <yas@is.tsukuba.ac.jp>
このページは、次の URL にあります。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/nitiniti2-enshu-1998//1998-10-19
/mail-lists.html
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo/
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/
電子メールの応用一つとして、メーリング・リスト(mailing list)というも のがあります。これは、一つの宛先に電子メールを送るだけで、リストに登録 されている人全員に電子メールが送られる仕掛けになっています。
メーリング・リストは、ネットワーク・ニュースと似ています。どちらも、1 人が書いたメッセージを大勢の人が見ることになります。次のような点で、メー リング・リストとネットワーク・ニュースは、違います。
ipe.question.nitini-2
というニュース・
グループには、他の班の人も、他の学類の人も顔を出しています。
あまりに流れるメッセージの量が多いメーリング・リストでは、ほとんどの記 事は読み飛ばすしかありません。たとえば、「スタートレック」に関するメー リング・リストでは、1日数千のメッセージが流れたという話を聞いたことが あります。
出入り自由なメーリング・リストもあります。こうなると、もはや「閉じてい る」という性質がかなり緩くなります。
ネットワーク・ニュースと相互接続しているようなメーリング・リストもあり ます。つまり、メーリング・リストに流れたメールがそのままネットワーク・ ニュースの記事として読めたり、逆に、ネットワーク・ニュースの記事がその ままメーリング・リストに流れ込んで来たりするようなものもあります。
参加するメーリング・リストが決まったら、次に、自分の電子メール・アドレ スをリストに登録します。このことを、新聞や雑誌などを予約して購読するこ とにならって、 サブスクライブ(subscribe)する ( 購読する、 入会する 参加する ) といいます。 登録の方法も、メーリング・リストによって違っていて、管理者が手動で行なっ ているものもありますし、特別な電子メール・アドレスに特定の形式で書かれ た命令を含む電子メールを送ると登録プログラムが実行されるようになってい ることもあります。また登録プログラムも1種類ではなく、プログラムによっ て操作方法が違うので、参加申込を出す時には、注意が必要です。
この授業では、世界的に良く使われている 自動登録プログラム majordomo を使います。その他に、fml というのもよく使われています。
登録されると、多くの場合、メーリング・リストでの約束事や自動登録プログ ラムの使い方の説明が送られてきます。この中に、自分の電子メール・アドレ スを削除する方法(退会する方法)も書かれていることが普通です。削除の方 法は、消さないで大事に保存しておくようにします。 削除することを、 アンサブスクライブ(unsubscribe)する ( 退会する ) といいます。
最近の自動登録プログラムでは、勝手に他人のアドレスを登録してしまうとい うことを防ぐために、確認が必要な場合があります。確認なしの場合は、次の ような手順で登録が完了します。
参加したい人 登録プログラム ---------------------------------------------------------------------- (1) 参加申込を送る −−→ (2) 登録を行う。 (4) 完了通知を受け取る ←−− (3) 登録完了通知を送る確認付きの自動登録プログラムの場合、次のような手順になります。
参加したい人 登録プログラム ---------------------------------------------------------------------- (1) 参加申込を送る −−→ (2) パスワードを生成する。 (4) パスワードを受け取る ←−− (3) パスワードを送る。 (5) パスワードを含む 登録確認を送る −−→ (6) パスワードがあっていれば 登録を行う。 (8) 完了通知を受け取る ←−− (7) 登録完了通知を送るこのように、確認付きの場合は、1度自動登録プログラムにメールを送っただ けでは、メンバとして登録されないようになっています。つまり、(1) の部分 が偽造されてしまったとしても、(5) をしなければ自分が意図していないメー リング・リストに知らないうちに登録されていたということはありません。 逆に、確認付きの場合には、単に参加申込を送っただけでは登録されないの で、自動登録プログラムからのメールに返事をする形で、もう一度メールを出 す必要があります。
メーリング・リストは、ネットワーク・ニュースやWWWページ、紙の雑誌や 本で紹介されています。
http://mlnews.com/jp/
fj.mail.lists
,fj.archives.answers
に投稿さ
れていたものが、WWWページになったものです。1998年10月ごろには、約1500
のメーリング・リストが紹介されています。
http://www.list.ne.jp/mlworld.html
http://www.yahoo.co.jp/
news.lists
,news.answers
Publicly Accessible Mailing Lists
」という
Subject:
の記事を探してください。
メーリング・リストに参加する時には、次のような点に注意して下さい。
一般には、メーリング・リストごとに、「操作方法」は違うものと思ってくだ さい。講義のメーリング・リスト以外のメーリング・リストに参加する時には、 説明をよく読んで、それぞれ指定された方法で操作してください。
この授業の連絡のために、次のようなメーリング・リストを作りました。
nn2-1998-announce@top.is.tsukuba.ac.jp
このメーリング・リストには、あらかじめこの講義の受講者と教官、TAのア
ドレスを登録しておきました。この電子メールのアドレスにメールを送ると、
そのリストに登録されている人全員に同じ内容の電子メールが届けられます。
このメーリング・リストには、大事な情報を流しますので、少なくとも講義が 終わるまで、退会しないで下さい。
もう1つ、メーリング・リストの練習用に、次のメーリング・リストを作りま した。
nn2-1998@top.is.tsukuba.ac.jp
このメーリング・リストには、最初は、誰のアドレスも登録されていません。 各自、自分の電子メールのアドレスをこのメーリング・リストに登録して下さ い。そのためには、次のようなメールを送ってください。これで、自動的にこ のメーリング・リストに登録されます。
このメーリング・リストは、確認付きです。上のようなメールを送ると、次の ようなメールが送り返されてきます。---------------------------------------------------------------------- To: nn2-1998-request@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: subscribe subscribe end ----------------------------------------------------------------------
---------------------------------------------------------------------- Date: Sun, 18 Oct 1998 23:02:28 +0900 (JST) Message-Id: <199810181402.XAA03770@top.is.tsukuba.ac.jp> o-Owner@top.is.tsukuba.ac.jp using -f To: yas@is.tsukuba.ac.jp From: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: Confirmation for subscribe nn2-1998 Reply-To: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp -- Someone (possibly you) has requested that your email address be added to or deleted from the mailing list "nn2-1998@top.is.tsukuba.ac.jp". If you really want this action to be taken, please send the following commands (exactly as shown) back to "Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp": auth 9e24f0e6 subscribe nn2-1998 自分の電子メール・アドレス If you do not want this action to be taken, simply ignore this message and the request will be disregarded. If your mailer will not allow you to send the entire command as a single line, you may split it using backslashes, like so: auth 9e24f0e6 subscribe nn2-1998 \ 自分の電子メール・アドレス If you have any questions about the policy of the list owner, please contact "nn2-1998-approval@top.is.tsukuba.ac.jp". Thanks! Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp ----------------------------------------------------------------------このように、auth という行に パスワード(9e24f0e6)が送られてきます。パ スワードは、毎回違います。このメールに従い、次のような確認を送ります。
すると、次のような登録完了通知が送られてきます。---------------------------------------------------------------------- To: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: auth auth 9e24f0e6 subscribe nn2-1998 自分の電子メール・アドレス end ----------------------------------------------------------------------
---------------------------------------------------------------------- Date: Sun, 18 Oct 1998 23:03:50 +0900 (JST) Message-Id: <199810181403.XAA03781@top.is.tsukuba.ac.jp> To: 自分の電子メール・アドレス From: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: Welcome to nn2-1998 Reply-To: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp -- Welcome to the nn2-1998 mailing list! Please save this message for future reference. Thank you. If you ever want to remove yourself from this mailing list, you can send mail toこれで、登録完了です。登録完了通知には、このように、退会するとき (unsubscribeする時)の方法が書かれています。このメールは、消さないで保 存しておきます。with the following command in the body of your email message: unsubscribe nn2-1998 or from another account, besides 自分の電子メール・アドレス: unsubscribe nn2-1998 自分の電子メール・アドレス If you ever need to get in contact with the owner of the list, (if you have trouble unsubscribing, or have questions about the list itself) send email to . This is the general rule for most mailing lists when you need to contact a human. Here's the general information for the list you've subscribed to, in case you don't already have it: nn2-1998@top.is.tsukuba.ac.jp 筑波大学共通科目情報処理(実習) 日本語・日本文化学類2班のメーリング・リスト ----------------------------------------------------------------------
nn2-1998-announce@top.is.tsukuba.ac.jp
と
nn2-1998@top.is.tsukuba.ac.jp
は、両方とも
Majordomo
という名前のプログラムで運営されています。
Majordomo
は、電子メールのアドレスを自動的にメーリング・
リストに登録する機能や、メーリング・リストの説明を送り返す機能、過去の
メールを取り出す機能があります。Majordomo
と似たプログラ
ムとしては、listserv
, hml
, nml
,
fml
などがあります。
普通の利用者に送られた電子メールは、コンピュータのファイルとして保存さ れます。それを、利用者は、mnews などのプログラムを利用して読み出すこと ができます。
ところが、Majordomo
では、電子メールをファイルに保存しま
せん。その代わりに、プログラムを実行し、送られてきた電子メールを入力デー
タとして使います。たとえば、次のような電子メールを送ったとします。
---------------------------------------------------------------------- To: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: info nn2-1998 info nn2-1998 end ----------------------------------------------------------------------
すると、次のような電子メールが送り返されてきます。
---------------------------------------------------------------------- To: 自分の電子メール・アドレス From: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp Subject: Majordomo results: Re: info nn2-1998 Reply-To: Majordomo@top.is.tsukuba.ac.jp -- >>>> info nn2-1998 nn2-1998@top.is.tsukuba.ac.jp 筑波大学共通科目情報処理(実習) 日本語・日本文化2班のメーリング・リスト >>>> end END OF COMMANDS ----------------------------------------------------------------------
つまり、電子メールの本文の部分に Majordomo
に対する命令
(command)を書くと、Majordomo
は、それを実行して結果を返し
ます。info
は、メーリング・リストの説明を要求する命令です。
end
は、命令の終わりを意味します。
Majordomo
では、info
の他に、次のような命令
を使うことができます。
subscribe ML名 [E-Mailアドレス]
ML名-request
という形式にメールを送る時には、省
略可能。E-Mailアドレスは、登録する電子メールのアドレスだが、
普通省略する。省略すると、自動的に From:
のものが使われ
る。
unsubscribe ML名 [E-Mailアドレス]
get ML名 ファイル名
ML名
」というメーリングリスト に関連した、
「ファイル名
」という名前のファイルを送ってもら
う。関連したファイルとは、主に過去に流れたメールをため込んだもの
(archive)である。
index ML名
get
で使うファイルの一覧を調べる。
which [E-Mailアドレス]
who ML名
ML名
」という名前のメーリング・リストに登録さ
れている電子メールのアドレスの一覧を調べる。
info ML名
ML名
」という名前のメーリング・リストの説明を
送ってもらう。
lists
Majordomo
プログラムにあるメーリング・リストの一覧を
調べる。
help
Majordomo
の使い方の説明を送ってもらう。
end
Majordomo
にメールを送り、その使い方の説明を取り寄せ
なさい。
nn2-1998-announce
に登録されてい
る電子メールのアドレスの一覧を調べなさい。