ワードプロセッサMS-Word

共通科目情報処理(実習)、国際総合学類対象、1997年05月29日

                                       電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

このページは、次の URL にあります。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas//ipe/kokusai2-enshu-1996/1997-05-29 /word-processor.html
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas//ipe
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp

■MS-Word

ワープロ(ワードプロセッサ, word processor)とは、主に文章(テキスト、 文字)を美しく紙に印刷するためのプログラムです。ワープロ専用のコンピュー タも売られていますし、普通のパソコンで他のプログラムと一緒に使えるもの もあります。実習では、MS-Wordというワープロを使って文 書を作成してみます。ここでは、MS-Wordの機能や操作方法 を例として説明します。他のワープロを使う時には、機能や操作方法が違って いたりします。実習では、細かい操作方法よりも基本的な「考え方」を身に付 けてください。 

詳しくは、Tebiki_PC_Ref(69-89)。

最近のワープロは、文書(テキスト、文字)を書くための機能だけでなく、図 形、画像、表、グラフなどを扱えるようになっています。この場合、ワープロ ではなく、「統合ソフトウェア」と呼ばれることもあります。

ワープロを使う理由にはいろいろあります。

ワープロの威力は、文書を何度か修正する時に威力を発揮します。

■テキスト・フォーマッタ

ワープロでは、書式を変更するために、画面上で変更を行う特殊な操作を行い ます。そして、操作の結果は、画面上に現われることが普通です。これに対し て、ワープロとはまったく異なる方法で美しい文書を作成するためのプログラ ムとして、テキスト・フォーマッタ(text formatter)と呼ばれているものが あります。

テキスト・フォーマッタでは、HTML のタグのように、文書の一部 に書式を変更する命令を埋め込みます。(注意:HTMLは、本来、文章の構造を 表すもので、書式を表すものではない。)テキスト・フォーマッタとしては、 TeX(テフ、テック) LaTeX(ラテフ、ラテック)、 roff などがあります。得に LaTeX は、数式を美 しく表示することができるので、数式を数多く書く人に人気があります。 roffは、UNIXのマニュアルを書く時によく使われています。

■ヘルプの表示

詳しい使い方は、「オンライン・ヘルプ」(ワープロを使いながら、コンピュー タで見るマニュアル)にあります。それには、MS-Word を実行して、「?」ボ タンを押します。この方法は、他の多くのアプリケーションでも使えます。

■実行、終了、保存、印刷

ワープロ MS-Word 実行するには、次の2つの方法があります (Tebiki_PC_Ref(70))。

最初に文書を作る時には、前者で、一度作った文書を修正する時には、後者で やります。

MS-Wordを終了するには、次のようにします。

文書を保存する方法には、次の2種類があります。
保存(save)
もとの文書を読み込んだファイルに保存する。
名前を付けて保存(新規保存,save as)
もとの文書を読み込んだファイルとは別のファイルに保存する。 元の文書はそのまま残される(ただし、それ以外に)。 これを行うと、保存するファイル名を聞いてくる。
多くのワープロでは、新しく文書を作った時には、「保存」を選んでも「新規 保存」として働くように作られています。

MS-Word で文書を保存するには、次のようにします(Tebiki_PC_Ref(84))。

名前を付けて保存」を選ぶ。保存する時には、フロッピに保存し ます。ハードディスク(C:)の「My Documents」には、保存してはいけ ません(Tebiki_PC_Ref(85))。

文書を印刷するには、次のようにします。

■編集

◆カット、コピー、ペースト

次の3つの操作をマスターしてください。 「カット・アンド・ペースト」で、文書の移動ができます。 「コピー・アンド・ペースト」で、同じ文書を何度も打つ手間が省けます。 「カット」で、文書一部の削除ができます。

「カット」または「コピー」した文書は、他のアプリケーションにも「ペース ト」できます。逆もできます。(一部できないものがあります。)

詳しくは、Tebiki_PC_Ref(71-77)。

◆Undo

ワープロを操作していて、操作を間違ってしまうことがあります。この時、多 くのワープロでは、undo 機能(直前に行った操作を、行わなかったことにす る機能)があります。MS-Wordでは、編集メニュー の一番上(Control-Z)でundo を行うことができます。多くのワー プロでは、過去に行った操作を1度だけ undo することができます。undo そ のものをやめて、過去に行った操作を有効にすることを re-do ということが あります。MS-Wordでは、編集メニューの上から 2番目(Control-Y)で、re-do を行うことができます。

◆検索と置換

編集メニューの検索・置換を使うと、文書の中の語句を 探したり、別の語句に置き換えたりすることができます。たとえば、置換を使 うと、文書のなかの「りんご」を「みかん」に置き換えることができます。 詳しくは、Tebiki_PC_Ref(77-79)。

■書式

美しい文書を作成するには、文書の一部の「書式(format)」を変更すること が求められます。書式には、次のようなものがあります。

ワープロで書式を変えるには、多くの場合(MS-Wordも含む)、次のように します。

このように、先に範囲、後に書式を指定します。ワープロによっては、先に書 式、後で範囲を指定するものもあります。

◆ヘッダとフッタ

ヘッダは、印刷した時にページの上端に、フッタは、下 端に印刷されるものです。ヘッダフッタには、 ページ番号を入れます。書式メニューのペー ジ番号は、ページごとにそのページ番号が自動的に設定されます。

■文章の取込み

ワープロの文書を作成する時に、文書を打込むには、キーボードから打込む他 に、電子メールや WWW の文書をそのまま取り込んで使うこともできます。最 も簡単に電子メールや WWW の文書をワープロに取り込むには、最も簡単な方 法は、「コピー&ペースト」の機能を使うことです。取り込みたい部分を、マ ウスでドラッグして選択し、Edit (編集)メニューの Copyで取り込み、ワープロに切り替えて、挿入したい部分にカーソ ルを合わせて、編集メニューからペーストを選びます。

■図、絵、表計算の表

MS-Wordでは、文書の他に、図形やイメージ、表計算 (Excel)の表も取り込んでつかうことができます。基本的には、コピー&ペー ストで取り込みますが、MS-Wordの中から、それらの編集機能を呼び出すこと ができるものもあります。

■日本語フォント

実習室でMS-Wordを使う時には、日本語のフォントとて は、次のどれかを使うといいかもしれません。 これらのフォントは、プリンタ内部にも保存されいいます。ですから、印刷す る時に本体からプリンタにフォントを送ることがないので、高速に印刷されま す。それ以外のフォント、得に Osaka は、プリンタが持って いないので、印刷する時に本体からプリンタにフォントが送られるので、印刷 するのにたいへん時間がかかります。

★練習問題(1) 新規保存

MS Word を実行しなさい。数文字打ち込んだら、フロッピに保存しなさい。 保存したら、Explore などを使ってファイルの大きさを調べなさい。

★練習問題(2) 文書を開く

フロッピに文書を作成したら、一度MS-Wordを終了し、フロッ ピを取り出しなさい。そして、今度は、フロッピの中の MS-Wordの書類を開き(ダブルクリック)、その内容を編集 しなさい。

★練習問題(3) WWWページの真似の練習

自分のホーム・ページ、あるいは、他のページを真似たワープロの文書を作っ てみなさい。次のような技術が必要となる。

★練習問題(4) フッタ

電子メールやWWWのページを元に、ある程度の長さの文書のワープロ文書を 作りなさい。それに、フッタ機能を使ってページ番号を付けなさい。ページ番 号は、文章の中央に揃えること。

★練習問題(5) 置換

置換機能を使って、文書中の2つの語句を入れ替えることを考えなさい。たと えば、「りんご」を「みかん」に、「みかん」を「りんご」に置き換えるには、 どうすればよいか。

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Last updated: 1997/05/28 23:45:06
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>