Ｊａｖａプログラミング

共通科目情報処理(実習)、社会学類対象、1997年06月19日

                                       電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

このページは、次の URL にあります。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/shakai3-enshu-1997//1997-06-19 /java.html
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo/
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/

■Java

Java は、Sun Microsystems 社によって開発されたプログラム言語（プログラ ミング言語）です。よく使われているプログラム言語には、Java の他には、 C, C++, Fortran, Lisp があります。

Java は、もともとは、テレビやオーディオ製品などに組み込むための言語と して設計されました。その本来の目的では、結局使われませんでしたが、WWW の普及にあわせて、WWWのページを飾り付けるために使われるようになりまし た。WWWのページを記述する言語HTMLは、文書の構造を記述するものです。 HTML には、文字や制止画像でページを作る機能はありますが、アニメーショ ンを含めたり、利用者と対話したりする機能はありません。Java は、このよ うな HTML の機能を補う形で使われるようになりました。

Java のプログラムが動くまでには、次のような手順を踏みます。

1. 人間が、テキスト・エディタなどでプログラムを書きます。 こうしてできたプログラムは、ソース・プログラムとよばれます。 ソース・プログラムのままでは、まだ動きません。
2. ソース・プログラムは、コンパイラと呼ばれるプログラムで、 「バイトコード」と呼ばれる符号に変換されます。 バイトコードは、Java仮想計算機の機械語です。
3. 得られたバイトコードは、次のどれかの方法で実行されます。
   • 単独の Java インタプリタにより実行される。
   • WWWブラウザに組み込まれた Java インタプリタにより実行される。

コンパイルされて、ひと塊になつて、WWWブラウザで実行できる形式になって いるバイトコードを、アプレットといいます。（バイトコードがひと塊になっ ていなくて、複数のファイルにばらばらになっていても、単独のJavaインタプ リタなら実行できます。WWWブラウザで実行するには、ひと塊になっている必 要があります。）

■例題rctext

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<APPLET CODE="rctext.class" WIDTH=300 HEIGHT=100>
<PARAM NAME="message" VALUE="hello，world">
</APPLET>
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以下の問題をした人は、どこまでやったかをメールで連絡してください。

★練習問題　コンパイルと実行

1. フロッピ・ディスクに「rctext」という名前のフォルダ（ ディレクトリ）を 作る。（ファイルメニューから、新規作成でフォルダを選び、作成されたフォ ルダの名前を変える。）
2. rctext.java を、そのディレクトリにコピーする。 （表示して、「名前をつけて保存」か、「ダウンロード」で「保存」する。）
3. rctext.html を、そのディレクトリにコピーする。
4. Microsoft Visual J++ を実行する。
5. ファイルメニューの開くで、rctext.java を開く。
6. ビルド(build)メニューのビルド(build)で、 「プロジェクト」というものを作る。
7. ビルド(build)メニューのコンパイルで、 コンパイルする。（この結果、rctext.class というファイルが作られ る。フロッピの内容を確認するとよい。）
8. rctext.html (HTMLの方、Javaではない)を、 ドラッグ＆ドロップで、Netscape に重ねて実行する。

コンパイラは、c:\msdev\bin\jvc にあります。 DOS窓で、次のように打ってもコンパイルできます。

A:
cd rctext
c:\msdev\bin\jvc rctext.java

★練習問題　パラメタの変更

• メッセージ
• ウィンドウの横幅(WIDTH)
• ウィンドウの高さ(HEIGHT)

★練習問題　プログラムの変更

• sleep を大きくしてみる。(単位は、ms(ミリ秒))
• 動かすドット数(step)を変えてみる。
• stepをX軸方向とY軸方向で変えてみる。(0にすると、どうなるか)
• 色の数を減らしたり、増やしたりする。Color.色名では、他に、cyan, black, darkGray, gray, lightGray, white, pink が使える。その他に、 new Color(赤,緑,青) と指定する方法がある。 赤、青、緑は、0〜255の整数か、0.0〜1.1 の実数を指定する。
• フォントの大きさを変えてみる。
• 文字の動く方法を変えてみる。

★練習問題　ＷＷＷページに張り付ける

JavaのプログラムをWWWページに張り付けてみなさい。それには、 rctext.javaとrctext.htmlをサーバの ~/www にコ ピーすればよい。その方法は、手引きを参照しなさい。 →手引き（システム解説編）[89-90]

index.htmlから、そのファイルを参照するには、 <A></A>タグで、ハイパーリンクを埋め込みなさい。 （→手引き（システム解説編）[77]）