共通科目情報処理(講義)、生物資源学類対象、2000年09月19日 電子・情報工学系 新城 靖 <yas@is.tsukuba.ac.jp>
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ハードディスクは、永続的(電源を切っても残っている)。
G は、ギガと読む。メガでない。
標本化は、「空間量子化」ともいう。時間量子化ではない。
1バイト==8ビット
1バイトでは、256種類(28)のものが区別できる。文字を ASCII や Laten-1 で符号化した時には、1文字を表すのに1バイトで足りる。 ただし、 JIS漢字コード を使うと、1文字を表すのに2バイト必要になる。
次のような記号が使われることがある。
情報量の単位、ビットやバイトには、次のような係数とともに使われる。
音をコンピュータで扱うには、次のような手順になる。
CD品質の音(Compact Disc)
CDに含まれているデータ量。
44100 [回/秒] *16 [ビット] * 2 ==1,411,200 [ビット/秒] 1,411,200 [ビット/秒] * 60 [秒/分] *70 [分/枚] == 5,927,040,000 [ビット/枚] 5,927,040,000 [ビット/枚] / 8 [ビット/バイト] == 740,880,000 [バイト/枚] 〜740 M [バイト/枚]
電話品質
8000 [回/秒] * 8 [ビット] * 1 == 64000 (64k) [bit]1時間当たりのデータ量
64k [bit/秒] * 60 [秒/分] * 60 [分/時間] == 230,400 k [ビット]== 230,400,000 [ビット]電話も、CD より音質は悪いが長電話すると、相当なデータ量になる。
「*」は、コンピュータで掛け算を表す。割り算は、「/」。
音の符号化の方法(圧縮方法):
チェックサムによる誤り検出
保存(通信)するデータに、ビット列を数の並びと思った時の合計(sum)を 付加する。合計が在っていれば、データが正しい、そうでない場合、 どこかでデータが壊れた(誤りが含まれた、エラーが生じた)とと判断する。 その場合、もう一度、正しいデータを得ることを試みる。
実際には、検出して再び試みる(再転送)ではなくて、冗長(redundant)なデー タをうまくつかって、回復させる方法がある。その1つで良く使われるのが、 CRC (Cyclic Redundancy Check) と呼ばれる方法である。
CD では、ディジタルで記録された情報は、ディジタルの範囲では正確に再現 できる。
音がよいかは、ディジタル以外の部分に大きく依存する。
VHS ビデオ品質のデータ。
HDTV (高精細テレビ) High Definition TeleVision
1秒あたりのデータ量: 720*480*24*60 == 497,664,000 ビット。
DVD (片面2単層)には、約4.7Gバイト(37.6ビット)のデータを保存することが できる。圧縮しないで動画像だけを保存した場合、
37.6 [G bit] / 497,664,000 [ビット/秒] == 約 80 [秒]。
とにかく圧縮したい。
DVD は、画質がよいか。
CD (圧縮されていない)と同じように、A/D変換、D/A変換の問題がある。
さらに、MPEG-2 で圧縮する時に、品質を調整できる。 品質を落とせば、長時間録音・録画できる。
平均的な DVD で想定されているデータ量
音質は、PCM (Linear PCM) なら、CD よりもよくできる。サンプリング・レー トやサンプリング・サイズが高くすることで。
Dolby Digital, MPEG Audio (MP3), DTS (Digian Theater Systems) では、CD よりも悪いこともある。ただし、サラウンド(チャネル数が2以上)は、DVD でないと規格がない。
大事なことは、2種類のメモリが使われている所。
部品は、「バス」と呼ばれる配線の束で結ばれている。 部品間は、バスを通じてデータを交換する。
コンピュータの内部の部品
メインメモリは、IC(Integrated Circuit、シリコンという元素による半導 体で作られた電気回路)でできている。その他に、ハードディスクやフロッピ・ ディスクも重要な記憶のための部品である。
メモリには、数字で番地(アドレス)が付いている。番地を指定して、データ を保存する。番地を指定すると、データが取り出せる。
メモリの分類(その1)。
メモリの分類(その5)。
1997/04/24 ごろの話 ---------------------------------------------------------------------- 媒体 値段 容量 1MB当りの値段 速度 ---------------------------------------------------------------------- フロッピ 40円 1.4MB 30円 光磁気ディスク 1000円 230MB 4.3円 30x10^-3 ハードディスク 4万円 2000MB 20円 10x10^-3 CPU 数万円 数100B 1億円 5x10^-9 D-RAM 1万円 16MB 625円 50x10^9 CD-ROM 数100円 640MB 1円 ---------------------------------------------------------------------- 2000/04/27 ごろの話 ---------------------------------------------------------------------- 媒体 値段 容量 1MB当りの値段 速度 ---------------------------------------------------------------------- フロッピ 40円 1.4MB 30円 - 光磁気ディスク 500円 230MB 2.3円 30x10^-3 ハードディスク 2万円 2500MB 0.8円 10x10^-3 CPU 数万円 数100B 1億円 0.5x10^-9 SD-RAM 1万円 128MB 78円 30x10^9 CD-R 150円 640MB 0.2円 DVD-RAM 3500円 5200MB 0.6円 ----------------------------------------------------------------------
CPU (Central Processing Unit、中央処理装置、中央演算装置)は、コンピュー タの計算を行う部品である。MPU (Micro Processing Unit) と言われることも ある。
CPU には、数が少ないが、計算の中間結果を置くための高速なメモリ(レジス タ)が入っている。
CPU は、メモリ(主記憶)に入っいているプログラムに従って、やはりメモリ (主記憶)に入っいているデータを操作する。CPU が実行できるプログラムは、 機械語と呼ばれる。
CPU の種類によって、プログラム(機械語)が違う。 プログラム(ソフトウェア)を買う時には、CPU の種類に気をつける。
CPUが速いほど、計算は速い。CPUの速さは、クロックの周波数(単位は、Hz)を 目安にできる。たとえば、500MHz の CPU は、250MHz の CPU の2倍の速度が 出ると期待できる。ただし、CPU の種類が違うと直接的な比較はできない。
しかし、コンピュータの処理には、CPU による加工だけでなく、加工を伴わな いコピーもかなり多い。コンピュータの性能を決めるのは、CPU の計算だけで はない。特にハードディスクからメインメモリに対するコピーの速度や、ネッ トワークを経由したコピーの速度も大きな影響を与える。
メインメモリをたくさん積むと、ハードディスクからメインメモリへのコピー の回数が減らせる。前にメインメモリにコピーしたデータを、それだけたくさ ん残しておけるからである。(キャッシング)。
クロックとは、コンピュータの内部でタイミングをとるために使われている、 一定時間ごとに0と1が交代するようになっている電気信号。