JPEGと劣化式圧縮

◆JPEGと劣化式圧縮

JPEG は、写真のディジタル・イメージ(カラー静止画像)を圧縮 する方法の1つであり、現在 WWW でも広く利用されている。ディ ジタル・カメラでは、写真を保存するために JPEG 形式を使ってい るものがある。

JPEG は、ITU (International Telecommunications Union, 旧 CCITT) と ISO の共同作業グループ(Joint Photographic Experts Group) により作成された規格である。正式には、JFIF (JPEG File Interchange Format) という。

JPEG は、劣化式圧縮の1つである。JPEG では、人間の目で見た時 にあまり気が付かない部分のデータを取り除く。その結果、写真の 見た目の質を落とすことなく、高い圧縮率を実現している。JPEG で圧縮時に捨てられたデータは、展開時に回復させることはできな い。

このような性質から、JPEG は、写真のようなイメージを圧縮する ために向いている。逆に、図形やイラストなどの保存には、適さな い。このようなものは、劣化式ではない圧縮アルゴリズムを使って いる GIF 形式の方が適している。

JPEG では、写真を保存する時に、品質を指定することができる。 高い品質を指定すれば、劣化が少なくなるが、データ量は多くなる。 低い品質を指定すれば、逆になる。


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Last updated: 2000/04/26 23:43:23
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>