コマンドモードの利用(1)

共通科目情報処理(実習)、国際総合学類対象、1996年12月06日

                                       電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

このページは、次の URL にあります。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/kokusai2-enshu-1996/1996-12-06 /unix-command-1.html
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp

■コマンドモードの利用

今後、学生支援メニューの中の「コマンドモード」をよ く使います。コマンドモードというのは、画面に「%」が表示されている状態 で、コンピュータ(Sun)が、キーボードからの命令(コマンド)を待ってい る状態になっています。

コマンドモード(「%」が表示されている画面)は、後で説明する mnews を実行することもできます。ファイルやディレクトリを 操作するコマンド(cd, pwd, ls, cp, mv, rm, mkdir, rmdir)を実行すること ができます。

このページでは、安全で、使い方が簡単なコマンドをいくつか紹介します。 安全というのは、間違った操作をしたとしても、ファイルが無くなるといった たいへんなことが起きる心配がないという意味です。どんどん実行してみて下 さい。

■コマンド名、オプション、引数

コマンド・モードでは、次のようにして、コンピュータを操作をします。
----------------------------------------------------------------------
% コマンド名 オプション1 オプション2 ... 引数1 引数2 .. [←]
----------------------------------------------------------------------

コマンド名は、必須です。オプション(option)とは、コマンドの動きを少し変 えるためのものです。引数(ひきすう、argument,parameter)は、コマンドの 種類によっては、必ず必要とするものです。オプションと引数の区別は、必ず しも厳密ではなく、混同して使われることもあります。

コマンド名やオプションや引数は、空白で区切ります。空白の有無で、まった く動作が変るので、注意して下さい。

たとえば、次の行は、「whoという名前のコマンドを、オプションも引数も無 しで実行する」という意味です。

----------------------------------------------------------------------
% who  [←]
----------------------------------------------------------------------
コマンドモードを終了するには、exit という名前のコマンドを使います。
----------------------------------------------------------------------
% exit  [←]
----------------------------------------------------------------------

■who

who コマンドは、現在、コンピュータを使っている人を表示 してくれます。

% who [←]
引数は、ありません。

■filger

finger コマンドも、who コマンドと同じように、現在、コンピュータを使っ ている人を表示してくれます。

% finger [←]
このように引数なしで実行すると、ログイン名だけでなく、 ローマ字の名前(finger name)を表示してくれます。

さらに、次のように打つと、利用者の情報を検索し、詳しく表示してくれます。

% finger yshinjo [←]
% finger yasushi [←]
% finger shinjo [←]

また、必ず成功するとは限りませんが、 次のように打つと、ネットワークを越えて別のコンピュータの 様子を調べることもできます。

% finger yas@is.tsukuba.ac.jp [←]
% finger shinjo@is.tsukuba.ac.jp [←]

■date

date コマンドは、現在の時刻(日付を含む)を表示してくれます。

% date [←]

■cal

cal コマンドは、カレンダーを表示してくれます。

% cal [←]
% cal 11 1996 [←]
% cal 1997 [←]
% cal 1978 [←]

■bc

bc コマンドは、電卓です。

% bc [←]
1+2[←]
3
1+2*(3+4)[←]
15
sqrt(2)[←]
1
^D
% []
終了は、^D (コントロール−d)です。少数を扱うには、bc -l と打ちます。
% bc -l [←]
sqrt(2)[←]
1.41421356237309504880
^D
% []

■look

look コマンドは、英単語の綴を調べるコマンドです。
% look direct [←]
look direct
direct
director
directorate
directorial
directory
directrices
directrix
% []
曖昧な単語の先頭何文字かを入れると、それに続く英単語を表示してくれます。 ただし、「look a」のように、短い単語を検索しないように。非常に大量の単 語が画面に表示され、表示が終わるまで何もできなくなります。
[1996年12月06日] [キーボード] [ログイン] [コマンドモード] [WWW/Netscape] [WWW/リンク集]
Last updated: 1996/12/20 00:15:01
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>