日本語・日本語文化学類2班,1996年10月07日-14日
電子・情報工学系 新城 靖 <yas@is.tsukuba.ac.jp>
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emacs-middle.html
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/classes/ipe
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo
エディタ(editor)とは、テキスト・ファイルを作ったり内容を書き替えたりす るためのコマンド(プログラム)です。実習では、エディタとして ng を使って います。ng は、emacs というエディタの機能を簡素化したものです。emacs が進化して、多国語対応(multilingual)になったものが、mule です。 emacs の日本語対応版 nemacs というものもあります。
実習で使っているコンピュータ(Sun)には、ng と mule が入っています。 emacs 打つと、mule が実行されるようになっているようです。普段使ってい る分には、ng, emacs, mule の区別は、あまり気がつきません。このページで は、ng で代表させて説明します。emacs (mule) でなければ動かない所では、 emacs (mule) と書きます。
ng は、電子メールやネットワーク・ニュースの記事を書く時に自動的に実行 されます。ある特定のファイルを編集(edit,書き替え)したい時には、次のよ うに単独で実行します。
引数として、編集したいファイルの名前を与えます。% ng ファイル名![]()
ng では、キーボードから打込んだ普通の文字(アルファベット、数字、記号、 漢字)などは、そのまま画面に書き込まれます。特殊な操作をしたいときには、 コントール・キーや ESC キー(Escape)を使います。
操作をするキーには、次のようなものがあります。
---------------------------------------------------------------------- Save file /home1/yshinjo/dir1/file1? (y or n) ----------------------------------------------------------------------保存(save)する時には、y, 保存しない時には n を押します。
もし、ここで n を押した場合、ng は、さらに次のように聞いてくる。
---------------------------------------------------------------------- Modified buffers exist; exit anyway? (yes or no) ----------------------------------------------------------------------ここで、バッファ(buffer)とは、ng (emacs) 独自の用語です。バッファとは、 ng を終了すると消えてしまうメモリと考えていいでしょう。ng は、保存しな いで終了する時には、念には念を入れて確認してくるわけです。しかも、保存 するかしないかの時には、y, n の1文字だったのが、今 度は、yes, no と、複数文字にさらにリターン・キー
エディタやワープロでは、カット・アンド・ペースト(cut&paste)という操 作がよく使われます。カットとは、文書の一部を表面上削除するのですが、内 部的なメモリに保存することです。ペーストとは、カット操作で保存してもの を、文書に挿入することです。カット・アンド・ペーストとよくにたもので、 コピー・アンド・ペースト(copy&paste)というものもあります。コピー・ア ンド・ペーストでは、操作対象の文書の一部は、削除されずに残っています。
カット・アンド・ペーストを使うと、次のようなことができます。
領域をカットする操作は、C-w です。 領域をコピーする操作、ESC w です。 ペーストは、C-y です。
すると、画面に、どのような操作をすれば、自習機能(tutorial)が使えるかが 表示されます。% mule![]()
図3-1 emacsの自習機能(引数なしで実行した直後の画面)
この図の例では、C-h t で英語の自習機能を、C-h T で日 本語の自習機能を、使うことができることがわかります。どのようなキー操作 かは、設定によって異なります。
自習機能には、英語と日本語の2種類があります。案外、英語の方がわかりや すいかもしれません。というのも、emacs の操作、得に、コントロール・キー を使うものは、英単語を元に名前が付けられているからです。英語になるか日 本語になるかは、キーを打つ時に大文字か小文字かで変ってきます。
ng では、C-h で、左の1文字削除になります。emacs, mule では、 C-h は、help の意味で、C-h に続いて押したキーによっ て様々な説明が表示されます。C-h t, C-h T を押すと、 上で説明した通り、自習機能を使うことができます。
emacs, mule で1文字削除は、delete を使います。ただし、端末
(パソコン) によっては、うまく delete キーが入らないことがあり
ます。その時には、次のようにして、Telnet
の設定を自分で
直すこともできます。
図3-2 telnetのdeleteキーの扱い(emacs,muleの1文字削除のため)
'
この図で、Session メニューで、Delete を選ぶと delete キーが delete として働きます。Backspace を選ぶと、delete キーが Control-Hとして働きます。
なお、ng, emacs, mule とも、左の1文字削除がうまくいかない時には、次の ようにするといいでしょう。