共通科目情報処理(実習)、日本語・日本文化学類対象、1998年11月09日 電子・情報工学系 新城 靖 <yas@is.tsukuba.ac.jp>
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/spread-sheet.html
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表計算(spread sheet)とは、表を作成するためのプログラムです。この時、 単純に打込まれたデータを表示するのではなく、データを「加工」した結果も 含めて表示することができます。「加工」には、コンピュータでできるどんな 加工も理論的には可能ですが、実際に表計算が得意な「加工」には、次のよう なものです。
実習では、Excel
という表計算ソフトウェア使って表を作成
しデータを処理してみます。ここでは、Excel
の機能や操作
方法を例として説明します。これらは、他の表計算ソフトウェアを使う時には、
機能や操作方法が違っていたりします。実習では、細かい操作方法よりも基本
的な考え方を身に付けてください。
詳しくは、→手引き[165-222]を見て下さい。
Excel を最初に実行するには、次のようにします。
Microsoft Excel
」のアイコンを開く(ダブルクリックする)。
スタート
」ボタンから、「Microsoft
Excel
」を探して選ぶ。
一度 Excel を実行して、ファイル(Excelではブックと呼ぶ)を作ったなら、
そのアイコンを探して、ダブルクリックして開く方法があります。(このため
には、ファイルを保存する時に、ファイルの名前を .xls
で終わるよ
うにします。)
Excel を終了するには、「ファイル
」メニューから、「終了
」を選びます。
ワークシートを保存する時には、必ずフロッピに保存するようにします。 最初にワークシートをフロッピに保存するには、次のようにします。
ファイル
」メニューの「名前を付けて保存
」を選ぶ。
場所
」の右側の矢印ボタンから「3.5インチFD(A:)
」を選ぶ。
OK
」ボタンを押す。ファイル名の末尾(拡張子,suffix)は、
.xls
にする。
マイコンピュータ
」から「3.5インチFD
」を選び、
保存したファイルを見つけて開く(ダブルクリック)。
Exel
を実行した後、
「ファイル
」メニューから「開く
」を選ぶ。
「場所
」の右側の矢印ボタンから「3.5インチFD(A:)
」を
選び、保存したファイルを選び、最後に「OK
」ボタンを押す。
Excel では、ワークシート(work sheet)
と呼ばれているファ
イルにデータを保存します。ワークシートを開いたり、新規作成したりすると、
画面には、ます目が現われます。1つ1つのます(四角)を、
セル
(Cell
,生物の細胞、個室、蜂の巣の穴の
意味)といいます。セルの横の並びを行
、縦の並びを
列
といいます。
セルには、A1, A2, B1, B2 のように、名前が付いています。たとえば、A1 と
は、A行1列のセルという意味です。現在、データを打込んだり操作をする対象
となっているセルをアクティブ・セル
といいます。アクティブ・
セルは、ワークシートに1つだけあり、太い枠で表されています。アクティブ・
セルを変更するには、マウスで他のセルをクリック(シングル・クリック)す
るか、矢印キーを押します。
数や文字は、そのままセルに打込むことができます。このとき、打込みたいセ ルをアクティブ・セルにして選びます。連続して行方向、あるいは列方向にデー タを打込む時には、リターン・キーや矢印キーを使います。
行を挿入したり、列を挿入したりすることもできます(編集
メニュー)。
コピー&ペーストをうまく利用すると、同じようなデータの打込みが楽になり ます。この時、A1, A2:A5 のようなセルの参照が、「自動的に解決」されます。 また、他のアプリケーションとのデータの交換にも使えます。
くわしくは、→手引き[185]。
打込んだデータ(数や文字)は、そのセルに設定されている書式で表示されま す。書式には、さまざまなものがあります。たとえば数では、コンマの打ち方 や小数点以下どこまで表示するかなど、非常に細かい書式を設定することがで きます。文字でも、左詰め右詰め中央揃えなどがあります。
書式を変えるには、まず、書式を変えたいセルを選択します。次に、
「書式
」メニューで変更します。列単位で書式を変えるには、アル
ファベットの部分を押し、列を選択して、「書式
」で変更します。
行単位も同様です。セル単位で書式を変更することもできます。
くわしくは、→手引き[187-189]。
セルに「=
」で始まる文字を打込むと、数式として解釈されます。
たとえば、「=1+2
」と打込むと、その計算結果の
「3
」と表示されます。ただし、完全に数値として3になったので
はなく、この数式を後で細かく修正することもできます。たとえば、
「+
」を「*
」に変えると、掛け算になります。
数式では、単純な数(定数、constant)だけではなく、他のセルの値を書くこと
もできます。たとえば、「=B3+2
」と打込むと、そのセルの値は、
セル B3 (B列3行)の値に2が加えられた値になります。
複数のセルの値の合計を行いたい場合、「=B3+B4+B5+B6
」のよう
に書いてもかまいません。その代わりに、「=SUM(B3:B6)
」と書
くこともできます。B3:B6
は、セル B3
からセル
B6
までの複数のセルという意味です。SUM は、指定された範囲
のセルの合計を計算する「関数(function)
」です。よく使われ
る関数には、次のようなものがあります。
SUM(式1,式2,式3,...)
AVERAGE(式1,式2,式3,...)
MAX(式1,式2,式3,...)
MIN(式1,式2,値3,...)
IF(式1,式2,値3)
IF
を使えば、次のようなことも可能です。
=IF(C9>=80,"A",IF(C9>=70,"B",IF(C9>=60,"C","D")))
このように、IF には、最初に条件判定式、2番目に条件が満たされた時の式、
3番目に条件が満たされなかった時の式を書きます。"A" は、セルと文字を区
別するために、引用符で括ります。
くわしくは、→手引き[190-196]。
並べ替えとは、行を入れ替えて、データの大きい順、あるいは、小さい順にな るようにすることです。並べ替えるには、次のようにします。
データ
」
メニューの「並べ替え
」を選ぶ。
くわしくは、→手引き[207-209]。
表のデータからグラフを作成することができます。
くわしくは、Tebiki_PC_Ref(197-205)。
印刷する時には、MS Word と同じく、プリンタのアイコンを押すか、
「ファイル
」メニューから、「印刷
」を選びます。ただ
し、「印刷
」の前に、必ず「印刷プレビュー
」で印刷の
範囲を確かめるように。場合によっては、ヘッダやフッタを整えたり、倍率を
変えたりします。
学籍番号 名前 課題1 課題2 課題3 s980554 飯塚 s980556 今田 s980558 浦嶋 s980560 大橋 s980562 小野
Excel
を終了し、フロッ
ピを取り出しなさい。そして、保存したワークシートを開き、内容を編集(点
数を打込む)して、保存しなさい。
関数SUMを利用して、行や列について合計や平均を計算しない。同じ式をコピー &ペーストで複数のセルにコピーしなさい。その時、セルの参照が自動的に書 き変ることを確認しなさい。
関数SUMではなく、普通の+を使って、傾斜配点をしなさい。たとえば、宿題1 は、そのまま、宿題2は、2倍に、宿題3は、1.5倍にして合計をしなさい。
傾斜配点で、宿題2また宿題3のうち、点数の多い方を2倍、少ない方をそのま まにするようにしなさい。