2.1 記事を投稿する(ポストする)

ニュース・グループを選ぶ

記事を投稿するには、まず投稿したいニュース・グループを選んで、「ニュー ス記事選択モード」にします。つまり、ニュース・グループの名前ではなく、 題名(サブジェクト名、Subject)がならんでいる状態にします。

図2-1 投稿したいニュース・グループを選ぶ
図2-1 投稿したいニュース・グループを選ぶ

aキーと題名

「ニュース記事選択モード」になったら a とを打ちます。すると、 電子メールを出す時と同じように、題名(subject)を聞いています。これに対 して、ローマ字か英語で題名をいれます。日本語の題名を使いたい時には、こ こでは適当な題名を入れ、エディタで修正するといいでしょう。

図2-2  記事の投稿(題目の打ち込み、「a」キーを打った後)
図2-2  記事の投稿(題目の打ち込み、「a」キーを打った後)

題名は、ネットワーク・ニュースの読者があなたの記事を読むか読まないかを 決めるための重要なキーワードになります。記事の内容を連想させるよないい 題名を付けるようにしましょう。

配布範囲

題名の後は、次のように「配布範囲(distribution)」尋ねてきます。

図2-3  配布範囲の打ち込み
図2-3  配布範囲の打ち込み

配布範囲を尋ねられたら、単にリターンを打ってください。これで、該当する ニュース・グループを講読している全ての組織に配布されます。

エディタの起動

配布範囲を打ち込むと、mnews は、エディタ(emacs, ng)を起動します。つまり、 mnews の画面から、エディタの画面に切り替わります。ただし、mnews が終了 したわけではありません。エディタを終了すると、また mnews の画面に戻っ てきます。

図2-4 mnewsから起動されたemacsの画面
図2-4 mnewsから起動されたemacsの画面

エディタ(emacs)が起動されると、そこで、記事の本文を書きます。場合に よっては、Subject: を修正したり、Newsgroups: を修正して、ポストするニュース・グループを変更したりします。

今日は、練習の代りに、自分で見つけた面白い(興味深い)WWWのページを紹介 して下さい。あるいは、自己紹介の記事を書いて下さい。内容は、漢字の姓名 は、必須です。(ローマ字名前は、From: 行に自動的に付けら れます。)それから、面白いWWWページのURLと、その内容、そして自分がどう いう点で面白いと思ったのかを書いて下さい。

使える文字の種類

記事の本文では、いわゆる「半角カナ」は使えません。インターネットでは、 使える文字を表わす符号の約束が決められています。その約束には、「半角カ ナ」は含まれていません。記 事の本文では、漢字、全角のかな、全角の英数字、半角の英数字を使って下さ い。

図2-5 1行の文字数に注意して記事の本文を書く。
図2-5 1行の文字数に注意して記事の本文を書く。

ネットワーク・ニュースでは、漢字で1行も30文字から35文字(英数字の 場合は、60文字〜70文字)で折り返す習慣があります。手作業でこのようなこ とをしてもいいのですが、emacs には自動的にこれをやってしまう機能があり ます。それは、fill-paragraph という機能で、次のようにキーを打つと使え ます。

ESC q
これで、空行で区切られた範囲を段落(パラグラフ)としてみなして、カーソ ルがある段落について、1行35文字になるように、折り返してくれます。1 行の文字数を変えることもできます。たとえば、漢字で30文字、半角の英数 字で60文字にしたい時には、次のように打ちます。
C-u 60 C-x f

あるいは、カーソルを揃えたい位置まで移動して、C-x fと打っ てもかいません。

本文を書き終えたら、C-x C-sで書いた内容を保存し、 C-x C-cでemacsを終了します。

mnewsに戻って投稿

emacs を終了すると、mnews が再び活動を開始します。mnews は、今書いた記 事を表示してくれます。これは、「ページャー・モード」とほぼ同じように操 作できます。

図2-6 mnewsに戻って、記事を投稿する。
図2-6 mnewsに戻って、記事を確認する。

ここでは、SPACEキーを押しながら、自分が聞いた記事の内容を もう一度落ち着いて確認します。最後にmnewsは、次のように聞いてきます。

図2-7 内容がよければ、記事を投稿する。 図2-7 内容がよければ、記事を投稿する。

ここで、今書いた記事の内容でよければ、yと打ちます。すると、 記事が投稿されます。なにか言い足りないことがあれば、e と打 つと、もう一度 emacs にもどって書きたすこともできます。n と 打つと、その記事は捨てられます。ここでは、もちろん y と打っ て、記事を投稿します。y, nと打った場合、先ほどの 「ニュース記事選択モード」に戻ります。e と打った場合、再び emacs が起動されます。

投稿された記事は、直ぐには読めません。効率のため、ある程度ため込んでま とめて処理されるからです。たまたま他の所からニュースを受け取っている最 中だと、それにつられて早めに出てくることはあります。(他の記事を読むな どして)しばらく待って、1度 mnews を終了して、再び mnewsを起動してく ださい。そして、自分の記事が投稿されているか確認してください。(mnews を一度終了する代わりに、「ニュースカテゴリ/グループ選択モード」で gと打ち、新着記事を取り込むこともできます。)

なお、ネットワーク・ニュースというものは、万全なシステムではありません。 あなたが投稿した記事が、広いインターネットを転送されている間に、紛失し てしまって、ある組織には届かないこともあります。また、転送には時間がか かります。

ニュースカテゴリ/グループ選択モードからの投稿

なお、「ニュース記事選択モード」ではなく、「ニュースカテゴリ/グループ 選択モード」、記事を投稿することができます。 まず、投稿したいニュース・グループにカーソルを合わせます。 次に、aとうちます。すると、次のように 次のようにニュース・グループ名を聞いてきます。

図2-8 ニュースカテゴリ/グループ選択モードで「a」と打った所
図2-8 ニュースカテゴリ/グループ選択モードで「a」と打った所

ここでは、手でニュース・グループ名を打たなければなりません。画面に見え ているニュース・グループの場合、端末の機能であるコピー&ペースト機能を 使って、打ち込むといいでしょう。あとでエディタで修正することもできます。

ニュース・グループ名を打ち込んだ後は、題名を聞いてきます。以後は、上で 説明した方法と同じです。

2.2 ある記事に続けて記事を書く(フォローアップする)

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1996/06/20 00:03:52

Yasushi SHINJO /<yas@is.tsukuba.ac.jp>