練習問題(2) オペレーティング・システムと木構造

共通科目情報処理(講義)、社会学類対象、1997年05月30日

                                       電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

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■オペレーティング・システム

◆もの(object)

オペレーティング・システムは、ソフトウェアの働きでハードウェア的には存 在しないもの(object)をコンピュータの中に作り上げる働きがある。そのよう なものの例をいくつかあげなさい。

◆ファイル

物理的にフォーマットを行い、1Mバイトのデータを保存することができるフ ロッピがあったと仮定する。実際にデータを保存する場合、単純にデータだけ をフロッピに書き込むのではなく、フロッピ上に「ファイル」と呼ばれる抽象 (もの)を作製し、ファイルにデータを保存することになる。そうすると、実 際にデータを保存するために使える空間が1Mバイトよりも減ってしまう。

 なぜ、1Mバイトよりも減ってしまうのか答えなさい。減った部分は、何に 使われるのか。また、保存できるデータ容量が減ってしまうのに、なぜファイ ルと呼ばれる抽象を作製するのか。ファイルを使わずにフロッピに直接データ を保存することと比較して論じなさい。

(1997年2月情報処理(講義)国際総合対象試験問題(改))

◆ファイル/木構造

以下のA,B,Cは、同じ木構造をさまざまな方法で表現したものである。欠 けている部分を補いなさい。 (1997年2月情報処理(講義)国際総合対象試験問題(改))

A 木構造の見方(根が上、葉が下)

A 木構造の見方(根が上、葉が下)

B 木構造の見方(領域的な見方)

B 木構造の見方(領域的な見方)

(1) /var/mail/yshinjo 
(2) /var/mail/s991001 
(3) /home1/yshinjo/mbox 
(4) /home1/s991001/mbox
(5) /usr/bin/csh

C 木構造の見方(文字列)

◆木構造の利点と問題点の解消

コンピュータで、木構造には、どんな利点があるか。どんな問題点があるか。 問題点を解消するために、どのような方法が使われているか。

◆プロセス

Windows (FMV,パソコン) または UNIX (icho,Sun,サーバ) で、次のことを行 うためにはどうすればいいか。

◆プロセス間通信

mnews で電子メールを打つ時、~/.message という名前のファイルが 使われる。このファイルは、データを保存するために使われるというよりは、 プロセス間通信のために使われる。どのプロセスとどのプロセスが通信してい るのか。

◆仮想記憶

仮想メモリがあるシステムとないシステムで、決定的に違うのはどこか。

◆ページ置き換えアルゴリズム

仮想記憶のページ置き換えの方法(アルゴリズム)には、次のようなものがある。 この中で最もよいものはどれか。

超整理法で述べられている「押し出しファイル」は、LRUアルゴリズムと類似 点がある。押し出しファイルでは、参照したファイルをもとの位置にもどすの ではなく、右端にもどす。結果としてLeast Recentry Used なファイルが左端 に移動する。ファイルを検索する時には、右から探せば速く見つかる。

超整理法では、LRUと同じ順序でファイルを並べているが、実際にはファイル を探す時には、ページ置き換えアルゴリズムと同様に、LRU が最もよい方法で はない。最もよい方法は、どのような順番で並べることか?

■言語

◆実行方式

プログラミング言語で書かれたプログラムを実行するには、2つの方式がある。 それぞれの方式の名前と、特徴、利点と欠点について論じなさい。
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Last updated: 1997/05/29 22:12:19
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>