コンピュータと情報処理

共通科目情報処理(講義)、体育専門学群対象、2000年04月13日

                                       電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

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■情報

国語辞典。

じょうほう 【情報】
ある物事の事情についての知らせ。「海外―」「―を流す」
それを通して何らかの知識が得られるようなもの。
informationの訳語。「データ」が表現の形の面を言うのに対し、内容面 を言うことが多い。
新城の定義。情報とは、コピーしても同じものと思えるもの。

世の中の成り立ち。

情報扱い方の種類(広義の情報処理) computerとcalculatorは違う。 電卓。電子式卓上計算機。

情報処理の例。

実際には、いろいろな要素が混じって、厳密には分類不可能。 記憶媒体を移動させる/共有すると通信になる。 通信内容を保存することもできる。

情報処理の方法

この講義の内容は、主に機械とネットワークを使った情報処理の仕組みと応用 について扱う。

■情報処理を学ぶ意義

なぜ運転免許を取るか。 なぜ数学、外国語を勉強するのか。 なぜ読み書きをを勉強するのか。

20世紀の技術で、人間の生活に大きな変化を与えたもの。

アルビン・トフラーの第3の波。パワーシフト。

計算機科学(computer science)

コンピュータ・サイエンス急激な進歩の原動力は、コンピュータ。 他の分野の進歩にもコンピュータは、多いに貢献している。

計算機科学(computer science) 計算機科学の成果。

コンピュータの身になって考える。 コンピュータを作った人の身になって考える。

人間とコンピュータの競争。算盤・暗算との勝負。コンピュータの出始めの頃 の話。

コンピュータ社会での不安。The Net。 幽霊の正体見たり枯尾花。 取り残される不安。

通信装置としてのコンピュータ。 目の前にあるのは、コンピュータでも、通信相手は人間。 手紙と電子メール。 テレビ電話と携帯電話。

富士通のタッチおじさんと松下幸之助。 「コンピュータって何ができるの?」

計算機科学の再起概念(recurring concepts)。 ACM-IEEE Curriculum 1991。

  1. バインディング
  2. 大規模問題の複雑さ
  3. 概念的、形式的モデル
  4. 整合性と完備性
  5. 効率
  6. 進化
  7. 抽象化のレベル
  8. 空間における順番
  9. 時間における順番
  10. 再利用
  11. セキュリティ
  12. トレードオフ

日常生活でコンピュータを使わなくても使える技術

■授業計画

  1. 情報処理とは。情報処理を学ぶ意義。
  2. コンピュータのハードウェアと符号
  3. ソフトウェア、オペレーティング・システム
  4. ファイルとディレクトリ
  5. 木構造による情報の整理
  6. インターネット
  7. 暗号と電子貨幣
  8. 著作権と規制
  9. 標準化、収穫逓増、複雑系、自己組織化、ミーム
この授業で何度も出てくるキーワード

応用(実習でやるもの)

応用。実習でやらないもの。

流行の技術と基礎的な技術。 利用者インタフェースの進化とどこでも計算(Ubiquitous Computing)。


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Last updated: 2000/04/13 12:56:01
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>