MacintoshのFinder

共通科目情報処理(実習)、国際総合学類対象、1997年01月31日

                                       電子・情報工学系
                                       新城 靖
                                       <yas@is.tsukuba.ac.jp>

このページは、次の URL にあります。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe/kokusai2-enshu-1996/1997-01-31 /mac-finder.html
あるいは、次のページから手繰っていくこともできます。
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/ipe
http://www.hlla.is.tsukuba.ac.jp/~yas/index-j.html
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~yshinjo
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp

■Macinotshの利用

マルチメディア実習室の Macintosh を使うには、2ヵ所の「電 源スイッチ」をいれる必要があります。1つは、モニタの、もう1つは、本 体の電源です。

使い終わって電源を切る時には、いきなり「電源スイッチ」を 操作してはいけません。その理由は、コンピュータの揮発的メモリ(主記憶) の内容のうち、保存すべきものを、永続的なメモリ(ハードディスク)に保存 する必要があるからです。

Macintosh で電源を来るには、(Finderの)「特別」メニューから、 「システム終了」を選びます。つまり、マウスのポインタを、一番 上の「特別」に合わせてボタンを押し、メニューを表示させ、そま まドラッグ(ボタンを押したまま移動)して、「システム終了」に ポインタを合わせてボタンを離します。

電源を来る前に、すべてのプログラムを終了しておく必要があります。

■MacinotshのFinder

Macintoshの電源を入れると、Finder というプログラムが動い ています( MacのFinderプログラ
ムのアイコン )。 Finder を使えば、フォルダ(ディレクトリ)の内容を表示し たり、アプリケーション・プログラムを実行することができます。 Finderで行うことができるファイルの操作をまとめておきます。

このように、コマンドモード(UNIXのシェル)でいくつかのコマンド (ls,cp,mv,rm,mkdir,rmdir)を打って行うことができた操作が、 Macintosh では Finder 1つで行います。

◆プログラムを実行する

Macintosh の Finder を使ってプログラムを実行するには、次のような方法が あります。 「開く(open)」操作をするには、アイコンをダブルクリックするか、シングル クリックで選択し(色を変え)、「ファイル」メニューから、 「開く(open)」を選びます。

◆フォルダ(ディレクトリ)の内容を表示する

フォルダ(ディレクトリ)の内容を表示するには、フォルダを開く操作をしま す。つまり、フォルダのアイコンをダブルクリックします。

◆ファイルのコピー

Macintoshでファイルをコピーするには、次のような方法があります。

◆ファイルの名前を変える

ファイルやフォルダの名前を変えるには、次のようにします。
  1. ファイルやフォルダの名前をシングルクリックする。 (アイコンではなく、文字をシングルクリックする。) すると、一瞬、選択された状態になり色が変わる。
  2. しばらく待っていると、さらに色が変わる。これで、ファイル名の部分 が編集可能な状態になっている。
  3. この状態で、普通のテキストの編集方法を使って、ファイル名を変更す る。Delete で消して打ち直したり、マウスで部分的にドラッグして変更した りすることができる。
  4. リターンキーを打ち確定させる。マウスで次の操作をしてもよい。

同じディスク内で、あるフォルダから別のフォルダにドラッグすることで、 そのファイルやフォルダが属しているフォルダを変えることができます。 これは、ファイル・システムの木構造を変更していることに相当します。

◆ファイルを削除する

ファイルやフォルダ(ディレクトリ)を削除するには、削除したいのを ゴミ箱( Macのゴミ箱のアイコン )にドラッグします。フォルダ(ディレクトリ)の場合、中に含まれているファ イルもいっしょに削除されるので注意して下さい。

UNIXのrmrmdirコマンドでは、一度消してしまっ たファイルやディレクトリは、2度ともどることはありません。しかし、 Macintosh の場合、一度ゴミ箱に入れて削除したファイルやフォルダを、 入れた直後ならば消さなかった状態にもどすことができます。 それには、 ゴミ箱を開いて、その中から外にドラッグします。

ごみ箱にいれただけでは、ファイルは本当に消されたわけではなく、まだディ スク容量を消費しています。本当に削除し、ディスク容量を解放するためには、 特別ゴミ箱を空にを選びます。

◆フォルダを作成する

フォルダ(ディレクトリ)を作成するには、次のようにします。

  1. 親フォルダ(木構造で1つ上)となるフォルダを開き(ダブルクリック) ます。既に開いている時でも、そのフォルダが操作対象として選ばれているこ と確認します。選ばれていない時には、フォルダの一部をシングルクリックで 選びます。
  2. ファイル」メニューから「新規フォルダ」を選 びます。これで、「名称未設定フォルダ」という名前のフォルダが作 られます。
  3. この名前を好きな名前に変えます。

■デスクトップ

Macintosh のファイルやフォルダ(ディレクトリ)も、全体で木構造になって います。Macintosh では、その木構造の根に相当する所が、デ スクトップ(desk top,机の上)です。デスクトップには、普通、 MacHD(Macintosh HD)やゴミ箱があります。

図1 デスクトップを根とする木構造

図1 デスクトップを根とする木構造

Macintosh では、フロッピを挿入すると、デスクトップに現われます。フロッ ピの中にフォルダを作ることもできます。

■プログラムの切り替え

コンピュータでは、一度に複数のプログラムを動かすことができます。ですか ら、キーボードを押したり、マウスを操作した時に、それらの結果がどのプロ グラムに送ればいいのか迷う所です。キーボードやマウスからのデータは、普 通1つのプログラムに送られ、それ以外のプログラムには送られません。キー ボードやマウスからのデータが送られるプログラムのことを、アクティブなプ ログラムとか、前面のプログラムと呼びます。

Macintosh では、アクティブなプログラムのタイトルバーの色が濃くなります。 また、右上にアクティブなプログラムのアイコンが表示されます。
アクティブなtelnetとそ
うでないtelnet

普通、プログラムを実行開始すると、それが前面のプログラムになります。そ のプログラムを終了させると、他のプログラムが前面のプログラムに変わりま す。このように、自然に前面のプログラムを切り替える以外に、明示的に切り 替える方法もあります。

■ことえり -- Macintoshの日本語打込み(かな漢字変換)プログラム

もともと英語のアルファベットや数字といくつかの記号しか打込むことができ ないキーボードを使って日本語を打込むには、現在、「仮名漢字変換」という 方法が多く用いられています。仮名漢字変換では、仮名キーやローマ字で打込 んだ仮名を、辞書を引くことで漢字に変換します。かな漢字変換を行うプログ ラムを、「フロント・エンド・プロセッサ(front-ent processor)」という こともあります。フロントとは、人間に近い所に位置しているという意味です。 Macintosh では、「ことえり」という名前のかな漢字変換プログラムが動いて います。
キーボード、かな漢字変換
プログラム、アプリケーション・プロセッサ

ログイン名、パスワード、URL など、英語のアルファベットや数字や記号を打 つ時には、かな漢字変換プログラムを働かない状態にします。電子メールの本 文などで日本語を打つ時には、かな漢字変換プログラムを働く状態にします。
ことえりのon/off

Macintosh では、右上の右から2番目のメニュー、または、「コマンド−スペー スキー」で切り替えます。「ことえり」を選ぶとかな漢字変換プログラムが働 く状態になります(図の上)。「Roman」を選ぶと、働かない状態になります (図の下)。

頻繁に切り替えをする使う時には、Command-SPACE を使う方法もあ ります。Command-SPACE とは、Control-SPACE と同じよう に、Commandキーを押しながら、SPACEキーを押すという意 味です。Commandキーは、キーボードの一番下の段(空白と同じ段) にある「※」のような図形 が印刷されているキーです。リンゴの絵が印刷されていることもあるので、 Appleキーと言うこともあります。このキーは、Macintosh 独自のキー です。

■Telnet

Macintosh にも Telnet (ASL Telnet)があります。これを実行すると、Sun に 接続して、電子メールを読むことができます。

Telnet を実行するには、次のようにします。

  1. 「Mac HD」または「Machintosh HD」を開く
  2. 「通信」フォルダを開く
  3. 「ASL Telnet 2.3/b4」フォルダを開く
  4. 「授業支援システム」書類を開く
こうして実行すると、Sun に自動的に接続され、login: が現われます。これ にたいして、ログイン名とパスワードを打つと、Sun にログインすることがで きます。この時に、ログイン名やパスワードを打つ時には、「ことえり」の機 能を停止して、英数字を直接打てる状態にすることを忘れないようにします。

Telnet を終了するには、まず、「学生支援メニュー」で q と打ち、 メニューを終了させます。すると、Sun からログアウトし、Sun との接続が解 除され、画面が消えます。ただし、この状態でも、Telnet は、まだ動いてい ます。

ログアウトしたら、Macintosh で動いている Telnet を終了させる操作をしま す。それには、「File」メニューから、「Quit」を選び ます。(左上の「File」にマウスの矢印を合わせてボタンを押し、 ボタンを押したまま「Quit」の部分まで動かしてボタンを離します。

■Netscape

Macintosh では、Netscape を動かすことができます。この場合、Netscape は、 Macintosh で動きます。(FMR で Netscape を使っている時には、Netscape 自 体は、Sun で動いています。Netscape の画面だけが、X Window の働きで FMR に表示されています。)

Macintosh で Netscape を使う時には、他の Macintosh のプログラムと同時 に切り替えながら使うことができます。たとえば、Telnet と Netscape を切 り替えながら使うことができます。

Netscape を実行するには、Netscape のアイコン Netscape のアイコン を探して、それをダブルクリックで開きます。


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Last updated: 1997/01/31 00:37:04
Yasushi Shinjo / <yas@is.tsukuba.ac.jp>